拘束が外され、再びベッドの下で土下座して御礼を言う。
「女御主人様、ご使用戴きありがとうございました。使用感は如何でしたでしょうか?」
「そうね、まあまあね。それより奴隷の分際で使用感?お前調子に乗ってるわね」
「いえ、滅相もございません、お気にさわりましたらお許し下さいませ・・」
「ふん、その勝ち誇った顔、一度くらいイカせたからっていい気になって!」
「・・申し訳ございません・・女御主人様」
紗里奈様の機嫌を察して、びびる・・・
「二度とそんな顔ができないように、もう一度奴隷の身分を分からせてやるわ!」
ヒールがわたしの身体を襲う。
「お許し下さいませ・・女御主人様」
「このクズ。身分を弁えろ!」
「ひぃぃぃ~お許し下さいませ」
彼女は着衣を整えると、首輪にリードを付けて私を引いた。
射精ストッパー付の電気ペニス責め具は付けられたまま、ほぼ全裸の私を廊下に引き出した。
「ああ・・申し訳ございません、紗里奈様・・・どちらへ?」
「うるさい!奴隷!」
私は四つん這いのまま彼女に引かれて、一つ上の階に連れていかれる。
上の階はホテルの部屋のように番号がつけられており、形状もホテルの廊下と変わらないものだった。
「ここよ、お入り!」
その中の一室に入れられる。
中に入ると、そこは一流ホテルのスイートルームのような豪華な造り、そして重厚な家具や華やかな調度品など・・
しかしよく見ると、ベッドや壁に拘束固定用のフックや天井には吊りに使う器具、固定用の三角木馬など、至る所にSM用の仕掛けがなされている。
「ここは、私の部屋よ、ここに泊まって何日も奴隷を甚振り続けたり、粗相をした会員のオス奴隷に懲罰を与えたりしてるの。ほら、そこに檻があるでしょう、そこへ入れられて、私が納得するまで反省させるの、もちろんこれからお前もそこに入れられる機会があるかもね」
「女御主人様・・・」
「さあ、シャワーを浴びるわ、電気ペニス責め具が付いてるから、おまえは脱衣所でバスタオルを持ってお待ち!」
浴室と思われる扉を開けると、広いバスルームとは別にシャワー室があり、脱衣場もその外のスペースにあった。
彼女は洋服や靴を乱暴に脱ぎ捨ててシャワー室に入っていく・・・
これは彼女がだらしないのではなく、奴隷の適正能力を見極めるためのものであるのは、お部屋の綺麗さから明らかであった。
私は手を綺麗に洗った後、その脱ぎ捨てたお洋服や下着を丁寧に折り畳んでカゴに入れる。
靴を横によけて、室内履きスリッパを履きやすいように揃える。
そしてバスタオルを取りシャワー室のドアの前で跪き頭を下げ、バスタオルを頭上に捧げ持ってお待ちする。
これは、全て長い奴隷経験から得たものだった。
もちろん、このことで褒められる事などない、できて当たり前だからだ・・・
簡単にシャワーを浴びた紗里奈様はバススタオルを受け取って身体を拭くと室内履きを履き、そのまま部屋に戻る、ほぼ全裸だ。
これも、奴隷を男としては見ていないという意思表示のため行うもので、まさに紗里奈様は完璧なS女性様である。
「洋服持ってきて!」
クローゼットを開けて下着を着けるといわゆる女王様風の衣装を着ていく・・
「奴隷、洋服をかけておいて!」
「その汚れたショーツはここに置いて!」
「はい、女御主人様」
テキパキと命令されるのは気持ちが良い・・・
そして彼女はニーハイブーツを履いた。
わたしはその美しきドミナの前に跪く。
「何で罰を受けるの?」
「はい、卑しい奴隷の身分でありながら高貴な女御主人様であられる紗里奈様にご不快を感じさせてしまいました。」
「よし、罰を与えてあげる、そこの扉の中にわたしの鞭のコレクションが入っているから、自分の罰に相応しい鞭をもっておいで!」
自分の罰の程度を自分で決めさせる・・・それもS女性様のテクニックである。
わたしは身体にこたえそうな赤の一本鞭を捧げ持ち、紗里奈様にお渡しする・・
膝立ちになって両手を後ろに組むように命じられ、鞭がわたしの身体に・・
「ビシ、ビシ!ビシ!」
重い音と同時に強烈な痛みが全身を襲う・・・
「ひぃぃぃ~」
身体にはみるみるミミズばれができていく・・
両手を上に上げさせられえ背中も打たれる。
「申し訳ございません、申し訳ございませんでした~」
「ひぃぃぃ~女御主人様。お許し下さいませ~」
「そうそう、そうやって惨めに許しを請うのよ、マゾ奴隷!」
彼女のヒールが背中のキズをえぐる。
「ぎゃぁぁ~!!」
私ができる事は惨めに泣き叫ぶ事だけである・・・
その口には紗里奈様が先程まで穿かれていたショーツが詰め込まれた・・・
「これで許しも請えなくなったわね!」