20数年前の事です。
当時親しくしていたキャバクラ嬢で美咲さんという方がいらっしゃいました。
彼女はかなり人気のある方で、上野・新宿を経て六本木で働いていたのですが、その頃私は彼女の常連となり、食事や同伴をよくしていたのです。
もとより、マゾヒストの私が彼女とどうにかなりたいなど思うわけもなく、自分がMだと言う事を打ち明けていたのですが、彼女にはまるっきりその気がなかったので、いつも誰かそういう人いないかな?・・などと相談していました。
知り合って半年くらい経ったときに食事をしている最中突然・・
「そうだ・・・いたわよ、カズさんに会いたいって娘が?」
「えっ・・・本当?」
「うん・・前の店で一緒に働いていた娘なんだけど、誰か思い切り殴ってみたいな・・なんてこと言うから、カズさんの事話してみたの、そしたら会いたいって!」
「ええ・・会う会う、ありがとう美咲さん。「どんな感じの娘なの?Sッポイ?」
私は周りも気にせず、興奮して聞いてしまいました。
「綺麗だしスタイルも良いし、いい娘よ」
そしてお店に着くとすぐに美咲さんはその娘に電話をかけてくれて、会う日時を決めてくれた。
その日は妄想ばかりしていて、お酒のピッチも速く、女の子達が驚いていた。
数日後、美咲さんと3人で喫茶店で会う事になった。
平日の昼間だったので、何か理由をつけて会社を休んだのをよく覚えている。
私は約束の30分前には店に入り待っていたその店に女性が入ってくるたびにドキドキしてその姿を見ていた。
約束の時間の数分後に美咲さんがその娘と一緒に入ってきたのだった。
「ああ、カズさんゴメンさない、待った?」
「いえ・・全然大丈夫です・・」
「あ、こちら綾乃ちゃんです」
私は慌てて立ち上がり・・
「か、カズです・・・今日はお忙しいところ・・ありがとうございます」
「綾乃です・・こんにちわ」
「はい・・・よろしくお願いします・・」
彼女は想像以上に綺麗で、ちょっと冷たい感じの美人で長い髪は私の理想のS女性に近かった。
現在で言うと仲間由紀恵様のような感じでした。
目の前に座った彼女の目力は強く、見つめらるとうつむいてしまうほどであった。
飲み物を注文して、取り留めのない話をして、場を和らげでくれたのは美咲さんだった。
すると突然綾乃様が待ちきれないように・・・
「本当にMなんですか?そうは見えないけど・・」
私は彼女の顔は見れず、うつむきながら、答えた。
「いえ・・本当です・・かなり・・そうなんです・・・」
「でも意外と普通というか、もてるでしょう?」
「いえ・・そんな・・・」
「カズさんはうちの店でも評判良いし、もてるわよ。誰にでも本当に優しいし」
確かに女性崇拝者の私はキャバクラでは本当にもてていた、どんな女性が来ても丁寧に優しく接していて、彼女達を喜ばす事をいつも考えていたからだろう。
綾乃様がバックからタバコを出して
「いいかしら?」
「はいお点け致します・・」
私は当然のようにライターで火をお点けする。実は美咲さんにもそのようにしていたので何の躊躇もなかった。
「とっても興味あるんだけど・・・」
「本当ですか・・ぜひ・・お願いします・・・」
「どんな事をしても大丈夫?」
「はい・・」
「どんなひどい事でも?」
「はい・・もちろんです」
美咲さんが隣にいて少し恥ずかしい気持ちになったが、必死に彼女のアピールした。
すでに私の頭の中は彼女に首輪を付けられ足蹴にされている自分があった。
綾乃様は私の顔をじっと見つめて・・
「条件があるんだけど?」
「はい・・どんなことでも・・・」
「カレシと一緒でもいい?」
「・・・・」
私はだまってしまった。
「やっぱりダメかしら?でも一人じゃ・・」
「いえ・・そういうのは初めてなので・・・」
「彼は全然知らないし、とっても優しい人だから・・」
「ええ。そうですか・・・」
「ダメなら・・・」
「いえ・・大丈夫です・・・・」
私は彼女の魅力に負けたのだった。彼女がこれほどまでに魅力的でなければ断っていただろう・・
「もうひとつ・・・・」
彼女の口を見つめる私は、そこに溜まっているであろう唾を欲していた。
もうひとつの条件とはあるハイエンドホテルのスイートに泊まりたいというもので、結構高価な出費であったがすぐにOKした。
どうやらそのホテルをダシにしてカレシに今度の事をOKさせるつもりらしい。
「良かった、前からやってみたかったの・・女王様?」
「そういえばよく言ってたよね」
美咲さんが笑いながら相槌を打った。
「カズさんは奴隷になりたいのよね?」
美咲さんによく話していたことを暴露される。
「ええ?奴隷って」
「はい・・できるだけ卑しい身分として女性にお仕えしたいんです・・」
「奴隷か・・いいわね、それ、遠慮なく虐めていいのよね?あははは・・・・」
二人が楽しそうに笑っているのを股間を膨らませて聞いていた・・・・この時点で私には綾乃様の強いS性を感じられたからだった。
彼女達と別れてすぐに約束である翌々週の土曜日にホテルに予約を入れて、その日が来るのを待った。
ただひとつ心配なのはカレシという男の存在だった。