当日、わたしは先にチェックインして部屋に入り、彼女達の到着を待った。
エグゼクティブなスイートだけあって、チェックイン時にデポジットを要求されたので、カードを掲示した。
フロントでは自分の名前と綾乃様の名を記入した。
そのホテルのエグゼクティブスイートは1室しかなかったので、あらかじめ彼女に部屋番号を伝えてあった。
部屋に入ると、さすがに広く、リビングにはソファーセットやダイニングテーブルなどが豪華に配置されていた。そのテーブルにはウエルカムドリンクまで用意してあった。
わたしは早速ソファの前のテーブルを動かしたり、ベッドやバスルームの位置を確認したりして、一通りチェックすると、全裸になり着ていたものを目立たないところにしまった。
また、綾乃様に言われて用意してきたSM用具を入れたカバンもテーブルの脇に置いておいた。
そして部屋の入り口で待機した。綾乃様の要望で最初から奴隷という立場で接して欲しいとのことを実現させるためである。
確かに、あるタイミングで従属関係になるというのは、少し興ざめになるのでこれが正しい接し方だと思った。
フロントにはお客様が来るので夜まで誰も部屋に入れないで欲しいと伝えておいたので、従業員が来る心配はなかったのだが、何か落ち着かずドキドキしていた。
彼女達が来る時間の1時間も前に入っていたので、何か待ち遠しいような気持ちになった。
時間がせまり、わたしは部屋の鍵を開けて待った。もちろんドアの前に跪き、平伏できる態勢をとっていた。
それから10分ほど経って、部屋がノックされた。
いちおうのぞき窓でチェックして返事をする。
「どうぞ・・開いています・・」
エントランス部は広かったのでドアから離れた位置に土下座してお待ちしていた。
「来ましたよ・・・」
その言葉を聞いてすぐに・・・
「本日はわたくしめを奴隷としてお使い戴ける事に心から感謝申し上げます・・・どうか御遠慮なくご使用下さいます様お願い申し上げます」
「文也、早く入って、ドア閉めて!」
わたしの姿を見て驚いたのか、文也と呼ばれたカレシはあわててドアを閉めた。
「鍵も!」
「う、うん・・これって?」
「言ったでしょ、奴隷がいるって?」
「でも・・裸で・・・」
「いいのよ、これが当然なんだから・・」
「よし、出迎えご苦労、入るわよ」
「はい・・こちらでございます・・・」
一歩下がってリビングに迎え入れるジェスチャーをした。
平伏する私の前を二人が通り過ぎると・・・
「わぁ、広いわね?」
「スゴイ、こんなの見たことないよ」
お二人は驚いた様子で中に入ってソファーに座った。
わたしはテーブルを動かしたスペース、その二人の足下に再度土下座して挨拶をする。
「カズと申します・・本日はお二人様の奴隷としてお仕えさせていただきます・・」
「うん・・よし、彼は文也、文也様って呼ぶのよ」
「はい・・綾乃様、文也様・・よろしくお願い致します・・」
「顔を上げて見せて」
わたしはゆっくりと頭を上げた、そこにはスーツを着込んだ綾乃様と、大学生のような感じの若い男性がいた。
綾乃様は24歳だが、落ち着いた雰囲気そして少し冷たい感じのキリッとした化粧をしていた。なので男性はより若く見えたのだろうか・・・
スイートに宿泊するとうことでお二人ともかなり良い服を選んだようであった。
「どうしようかな、奴隷なんだから、二人の靴にでもキスしてもらおうかしら?」
「ええっ?僕はいいよ」
どうやらカレシはノーマルでSの気はまったく無いようだ・・安心した。
「ダメよ、儀式みたいなものなんだから・・ほら、お願いしなさいよ!
「は、はい・・文也様・・・どうかお靴様にキスさせて下さいませ・・」
10歳以上は年下であろう彼の前に土下座してお願いする・・・
「ええっ、や、やだよ・・」
「じゃあ、私からやって」
綾乃様がヒールを少し前に差し出す・・・
「はい・・綾乃様・・ありがとうございます・・・・奴隷として服従いたします・・・」
そう言ってうやうやしくハイヒールの爪先部にキスをする。
「うふふ・・よし、次は文也の!」
わたしはすぐさま、彼の革靴にキスをした。
「失礼致します・・文也様・・・奴隷として服従いたします・・・」
生まれて初めて、男性の靴にキスした瞬間である・・思ったほどの嫌悪感は無かったばかりか、その屈辱に股間が硬くなっていくのを感じていた。
彼は何も言わずその光景を見ているだけだった。
「じゃあ、しっかり私達を楽しませるのよ」
綾乃様は私の頭をハイヒールで踏みつけた。
「踏んであげて」
彼にも促すが・・・
「ええっ・・いいよ・・」
「ほら、奴隷!」
「お・・お願いです文也様・・・どうかお踏みつけ下さいませ」
「ホントに?」
「お願いでございます・・・」
彼はいやいやながらも私の頭に靴のまま足をを乗せた、、それは踏みつけるというより乗せるといった感じだった。
「どうしたの、お礼は?」
「はい・・綾乃様、文也様・・奴隷目を踏みつけて戴き・・ありがとうございます」
私の頭の上にはお二人の靴が乗っている・・そんな姿を客観的に想像し、マゾの喜びを感じたのだった。
そしてこれから起こる事を、空想していたのだった。