08,
2007
2007
奴隷セリ市~買われる男達 4
「マゾっておもしろいわね。こんなものが御褒美になるなんて」
口の中に唾液を落とした後も体に跨りながら私の顔をじっと見て言った。
「ねぇ、奴隷って本当に何でもするの?」
「・・・・ハイ、女御主人様の御命令なら」
「あらっ、お前の本当の女御主人様は誰だっけ?」
「・・・紀代美様です」
みどり様と答えたかったのを押し殺して言った。
「ふーん、じゃあ、私が命令すれば何でもやるのね?」
「は、はい・・・・女御主人様」
私は小さな声で言った。
どんな事をさせられるんだろうという恐怖と期待が入り混じっていた。
「汚いとこでも舐められる?」
「えっ・・はい・・」
「汚い物が出るところよ・・本当に?舐められるの?」
「は、はい・・・」
「そうなんだ、何だかここで奴隷を買う女の心理が少し分かってきたわ。鞭でたたくだけじゃなさそうね?」
「はい・・・・」
「お前みたいなかわいい男の子の舌を自由に使えるんだものね、それも好きなだけ。」
「ご奉仕ですか・・」
「えっ何?ご奉仕って言うのそういうの」
「はい、そう言います」
「じゃあ・・今度たっぷりご奉仕させてあげるわね、ド・レ・イさん!」
「あ、ありがとうございます。」
私はできるだけ彼女を女御主人様と呼ばずに答えた。
「さあ、もう服を着ていいわよ!服を着たら部屋の掃除をしてもらうからね」
彼女の奴隷に対する言葉使いが意外と丁寧なのに苦笑しつつ起き上がった。
そしてもう少しいい気分になってもらおうとした。
「女御主人様!どうか御礼のキスをさせて下さいませ」
「御礼のキス?」
「はい」
「どこにキスするの?」
「つま先でございます」
「あ、そうなんだ。もちろん靴をはいたままでいいのよね?」
「はい」
「じゃあ、おやり!」
そう言って彼女は方足を前に出した。
私は跪いてうやうやしくつま先にキスをして御礼を申し上げた。
案の定彼女は上機嫌だった。
その後、私は部屋の掃除やら片付けなどをやらされたが、その時は普通のやりとりでとても主従関係ではなかった。
そして数日後にせまった奴隷セリ市の準備などを言い渡され買い物なども命じられた。
開催時間は夜ではなく週末の午後だった。
仕事の都合や出席者の集まりによってその日が決定されたようだ。
私は開催時間の3時間前に呼ばれていろいろな準備を紀代美様と2人で行った。
こうしていよいよ奴隷市が開催されようとしていた。
コメント
更新ご苦労様です。
やっと奴隷市に漕ぎ着けましたね(笑)。
次回をドキドキしながら楽しみにしています。
2007/07/09 (Mon) 20:44 | WATARU #WCSj23LI | URL | 編集
これからが楽しみです
序章ですね。
様々な厳しい苦痛の発表前のプロローグでしょうか。
これからのストーリーに円熟味が増しますね^^。
2007/07/10 (Tue) 23:23 | kan #- | URL | 編集
せっかくの競り市のお話なのに、コメントが遅れて申し訳ありません。
> 厳しい苦痛の発表前のプロローグ
きっとそうでしょうね。
更新が待ち遠しいです♪
2007/07/11 (Wed) 00:33 | たま #WCSj23LI | URL | 編集
みどり様と紀代美様の性格がきっちり描き分けられているのがすごいです。
2007/07/17 (Tue) 01:11 | よしさ #Jz.EBbsQ | URL | 編集