パンパン!私の顔はまるでボールのようにいったりきたりしていた。そのうちようやくその手が下ろされた。
「叩きすぎて痛くなったじゃないの!」
私は数秒間意識がもうろうとしていたが、条件反射のように頭を下げていた。
「申し訳ございません。女御主人様」
「それだけ?」
「ありがとうございました。女御主人様」
「残念ねあと1秒でも遅れたら、またお腹にハイヒールプレゼントしてあげたのにね。どう?いい準備運動になるでしょう」
「あ、ありがとうございます。女御主人様」
「でも手が痛くなっちゃうわ。今度から私の手が痛くならないように何か考えておきなさい」
「はい、女御主人様」
「ねえ。やっぱり言葉は3つで十分でしょう?」
「はい、女御主人様」
「少し私の事、話してあげるから。足置き台におなり!」
私はどうしていいかわからず。足下に土下座した。
「お前足置き台もわからないの?横をお向き!そうそうそうしたら頭は床かから上げてなるべく背中を水平に保つのよ。もちょっと高く!それでいいわ」
横向きで後ろ手に拘束されたままの格好で土下座の姿勢から頭を床から数10cm上げた姿勢を命じられた。通常足置き台のような長時間に及ぶプレイの場合は四つん這いでお受けするのが普通だ。しかもこれはプレイではない。彼女は私の背に足をドンと乱暴に置いた。そしてわざと重みがかかる首に近い位置に足を移動させた。
「ありがとうございます。女御主人様」
「奴隷のくせに足置き台にしてもらうなんて光栄な事なのよ!ありがたく思いなさい!」
「はい、女御主人様」
それから彼女は自分の事を話しだした。子供の頃から虐めるのが好きで小学生の頃から男女かまわず弱い物いじめをしていたこと、中学生になって自分が他の人と違って人を虐める事で性的快感を得ることを知り、それがSMだということを知った事。高校生になると谷崎潤一郎や梶山 季之、マゾッホ全集など文学でマゾヒズムの世界を堪能していたこと。
そして驚いたのは高校生の時に自分でこうして虐めようとノートに現実の男性をターゲットにして考え付く限りの虐め方を綴っていたことだった。そのノートを「私の奴隷達」という題名をつけて暇があれば書き足していったということだ。ここまで聞いていて彼女が真性サディストだと言う事が十分理解できた。しかし・・私の体勢は限界に達していた。
「あ。あー」
「何?体が下がってきてるわよ。何してるの?」
そう言ってヒールが背中を突き刺す。
「ウッ!申し訳ございません女御主人様」
「まさか私の足が重いなんていうんじゃないでしょうね。こんなに光栄な事させてもらってるのにね」
「あーありがとうございます。女御主人様」
「ほら、もっと状態を起こして。私を楽にするために台になってるんでしょう。そのためにお前が苦しむのは当たり前でしょう!」
「は、はい、女御主人様!」
私は必死に体を起こし耐えた。その時には顔は真っ赤になり全身汗だくになるほどだった。
「フフ、せいぜいがんばりなさい。奴隷見習いさん!」
この方は本物のSだ・・私は確信した。
しかしそれから1分ももたずに私の頭は下に落ちた。
「あらあら、また罰がひとつ増えちゃったわね。さっさと元の姿勢に戻ったら」彼女は嬉しそうに言った。
「もう・・もう。お許しを・・」私は禁を犯し3言語以外の言葉を使ってしまった。
「ふーん。私に逆らうの?」
「も、申し訳ございません、女御主人様!」言った瞬間に横っ腹を思い切り蹴られて私は横転した。
「身の程わからせてあげるわ!」鞭を持って立った。
コメント
こうなると、体育会系の体力を必要とします。つらいですよねぇ、無理な姿勢を強要され、維持するっていうのは......おお、いよいよ、鞭の登場っ!!
2006/07/28 (Fri) 03:17 | M破門中 #- | URL | 編集
お誘いありがとうございます。
精神的Mであり女性崇拝者というkazowkさんがとても良く表現されているブログですね。
僕とはベクトルが異なるように見えますが、Mとして根源的には共通のものがあると思いました。