・・・苦しい。お腹の部分が圧迫されているので結構苦しい。人間と言うのは無意識のうちに楽な姿勢をとっているのであろう。今までの土下座とは大違いの辛さだ。膝や脇をしめてぴったりと頭をつけるそれだけなのにこんなに・・辛い。
「ふふ、辛いの？でも私のために頭を下げるんでしょう。だったらこれくらい耐えるのあたりまえよね」
「はい、女御主人様」
彼女は私の頭をコツコツとハイヒールの裏で叩きながら様子を見て楽しんでいた。
「もういいわ。頭をお上げ！」すでに私の顔は苦しさで真っ赤になっていた。
「これを着けてあげる。後ろをお向き！」
そう言ってテーブルから手枷を取り出した。私の手は後ろ手に固定された。そして無防備のまま、また前を向かされた。
彼女は足を開きもう少し前に来るように私に命じた。そして私のあごに手をかけ
「お仕置きの前に少し準備運動が必要じゃないの？」
答えは返事と感謝と謝罪の中から選ばなくてならないのでもちろん
「はい、女御主人様」
ドスッと言う音とともに私は苦痛で前かがみになった。みどり様のヒールの先が私のお腹に食い込んだからだ。
「この場合は、感謝じゃないの？」
「ううっ。あ、ありがとうございます。女御主人様」
「ちゃんと背を伸ばして！」痛みに耐えおそるおそる体を起こすともう1回。ドスッ。ハイヒールの先端がお腹に食い込む。
「謝罪もよ！」
「う、うー」あまりの痛さに私は後ろ手のまま前に突っ伏してしまった。
「あらあら、誰が姿勢を崩していいっていったのかしら？」
「つつー も、申し訳ご、ございません女御主人様！」
必死に体を起こし元の姿勢に戻った。そしてまた来るのではないかとビクビクしながら彼女の顔を見た。
「好きよ、そういう怯えた目。もっと虐めたくなるわ」また私のあごをクイッと上げて微笑んだ。
なんでこんな美しい人がこんなに・・。奴隷だから・・そう思うしかない。
「準備運動だったわね。もう少し腰を上げて。そうそうそこでいいわ」
今まで下から顔を見上げるような格好だったのが正座のまま腰を浮かせてちょうど彼女の顔の位置と平行になった。
「ふふ、この方が力が入りやすいからね」そう言って私の顔を両手で挟んだ。そして・・。
バン！バン！バン！バン！いきなり平手打ち（ビンタ）が顔を襲った。一瞬目の前に火花が飛ぶほど強いビンタが両手から繰り出されたのだった。みどり様は学生時代テニス部だったらしく握力や腕の力が強かったのである。
さらにバン！バン！バン！バン！私の顔は右左にゆれて漂っている。
バン！バン！バン！バン！あー顔が痛い！痛いーもうやめてと心の中で何度も叫んだ。しかし、いっこうに止まらないビンタ。
「あはは、こうして思い切り叩いてみたかったの。あー気持ちいい」
バン！バン！何発続いたのだろうか。
