みどり様は靴を履き終えるとすぐに立ち上がりました。
「このピンヒールはいいんじゃない。最初の靴は気に入らないわ。戻してきなさい!」そう命じると先ほどの女性店員を呼び高いヒール靴が陳列してあるコーナーへ行った。
私は急いで最初の靴を調え売り場に戻そうと走った。
「何してるのよ。荷物見てなさいよ!気がきないわね」
「はい、すいません。すぐ戻ります」靴を戻すとすぐにターンして試着コーナーへ戻った。人前での叱責に思わず耳が赤くなった。私は彼女のバックと先ほど買ったばかりの大きなバックの前で立って待つしかなかった。しばらく店員と話しこんであれこれ商品を見てその場で履いてみたりされている様子が見えた。そして店員と二人で戻ってきた。女性店員の手にはヒールの高いサンダルがあった。
「どうかしらこれ、とってもいいでしょう?」
「はい、とても素敵です」
「こちらの佐伯さんが選んで下さったのよ。貴方と違ってとてもいいセンスだわ。そう思うでしょ?」
「・・・はい」私は下を向き小さな声で返事をした。
「だったら彼女にお礼を言いなさい!」
私の顔は恥ずかしさで真っ赤になっていた。「あ、あの・・ありがとうございました・・選んでいただいて・・・」私としては精一杯の言葉だった。
「失礼ねー。お礼も満足に言えないの!」
「あ、いいんですよ。本当に。仕事ですから。」店員の女性は私にではなくみどり様に向って言った。既にこの女性店員は優位的な立場にある彼女だけを客として見ていたのであろうか。
「じゃあこの2足いただくわ」
「はい、ありがとうございます。2足で43500円ですね」
高いなーと思っていると・・
「バック!」
「は、はい」財布から5万円を出して店員に渡した。
「それではご用意致しますので、こちらでお待ち下さい」
店員は靴を持とうとしたが、
「靴、レジまで持っていきなさいよ!佐伯さん一人じゃ持ちきれないでしょう。ほんと、気が利かないわね」
「あ、すいません。両方とも持っていきますから・・どうぞ・・」
「あ、お願いします」店員は断る事もせずレジの方に向って行った。
レジには違う女性店員がいた。
「ありがとうございます。こちらでお預かりします」そう言って靴を受け取った。そして佐伯さんという店員は私にお礼も言わず、お釣りと商品はあちらにお持ちしますからと言って私を蔑んだ目で見たように感じた。戻りながらレジの二人が自分の事を話しているんじゃないかと聞き耳をたたてたが全く聞こえなかった。
戻るとみどり様は足を組みゆったりと座っていた。
「あら、もう戻って来たの?もっと恥ずかしい目にあえばいいのに。彼女、もうわかってるんじゃない?」
「いえ、だ、大丈夫だと思います」
「そうかしら、それじゃ別れ際に言わせてあげようか?僕はマゾなんですって。それとも佐伯さんにお礼のキスでもする?」
お礼のキス・・・つま先にキス・・・・。私はとっさに佐伯さんという女性店員の黒系のストッキングに包まれた足とオープントゥーのサンダルを思い出して勃起した。でもいくらなんでも・・できない・・・
「どっちにする?」
「お許し下さい。みどり様。お願いです・・・無理です・・・」
「あら、奴隷って御主人様の命令に絶対服従じゃなかったかしら」
「・・・・・」
コメント
ほんと、女王様って、こういうどちらも、難しい選択を求められるんですよね。ほとんど、楽しみながら。これは、もうすっかり、Mスイッチ全開ですよねっ。でも、実際にこれが、Mの場合できるんですよ。だって、女王様の絶対のご命令なんですから。
Mさんとエンタさんのところから
やって参りました
初めまして^^
記事を読ませていただきながら
ぞくぞく~~って感じました(*^^)v
光景をみたかったなぁ==
と独り言...(-。-) ぼそっ
2006/06/03 (Sat) 08:59 | rino #Yn5yubKE | URL | 編集
rino様
ありがとうございます。本人は始めての事だらけでいつも舞い上がってました。もう少しこの話しが続きますので読んで下さいませ。