2016
アングラ マゾ伝説 マゾの穴 その1
まずは「マゾノ穴」・・・・・・私がその名前を聞いたのは6年前のS女様とM男のオフ会のような場所でのやり取りだった。
そこで知り合った30前後のS女性様から、こう言われた。
「kazowkさんはマゾの穴の卒業生ですよね?」
「マゾの穴ですか?・・・ち、違いますけど。」
「えっ!そうなんですか・・てっきりそうかと・・勘違いかしら・・」
その時はそれで済んだのですが、それから5年後、私はお笑い芸人が起こしたフェチ犯罪事件について、雑誌の取材を受けることになった。
そこに同席した風俗ルポライターのH氏から、再びその言葉を聞く。
「こんにちわ、kazowkさん。いろいろとご活躍で、いつも拝見してますよ」
「いえ、こちらこそ。イベント以来ですね。」
彼とはFEMDOMイベントの際に軽い挨拶を交わしていた。
「そういえば、kazowkさんはマゾの穴出身ですよね。最近はあちらへは?」
「えっ、マゾの穴・・ですか?知らいないのですがそれはどういう?」
「本当にご存じないのですか、それはちょっとマズイですね」
「前にも、そう言われたことがあるのですが・・」
「うーん、マズイなあ。。それは・・・・」
彼が何か言いにくそうにしているので、聞いてみると。
「実はその団体、女尊男卑サークルなんですけど、そこのサイトの案内に、あのマゾヒストkazowk氏も本サークルの出身ですと掲載されているんですよ、それで・・・」
「ええっ、まったく知らないですよ、そんな団体」
「わたし以前に取材に行ったんですが、その特異ぶりは本物で、お金目当てだけの偽物ではないと見たんですが、そうなると怪しいなぁ・・」
「Hさん、それはどこにあるんですか、詳しく聞きたいんですが・・」
「秘密厳守と言われて、誓約書までサインしたのですが、これは仕方ないですね。マゾの穴で検索しても、絶対に見つけることはできないようになっています。普通の人の目には絶対触れないようになっているんです。」
「では、どうやって?」
「IDとパスを渡します。そしてこれがサイトアドレス・・すべて手書きで手帳のページを破って私にくれた」
「一度、代表の女性に会った方がいいですよ、私が連絡しておきますから」
「ああ、それじゃあ私の名前は伏せて、入会希望者という事で紹介してもらえませんか?どういう所か確認したいので」
「相手側にkazowkさんの携帯番号を教えることになりますが、大丈夫ですか?」
「はい、じゃあ、こちらを」
こんな時のために携帯2台持ちにしている。
「これが代表の名前です。たぶん本名だと思います」
「須田紗里奈さんですか・・」
「ええ。とってもいい女なんですが・・・」
「ですが?」
「ああ。kazowkさん好みだと思います。性格が・・」
「そうですか。Sなお方なんですね?」
「ええ。相当な・・・」
その後、取材を受けて、H氏には紹介をお願いして別れた。
家に帰るとすぐ、私はパソコンでマゾの穴を検索してみた、確かにそれらしいサイトは一切見当たらない。本当にサイトを隠しているようだ。
次にH氏から渡されたメモにそって入力してみると、即座にIDとパスを要求してきた。
それを入力すると、画面にH氏の名前が出て本人確認の文字と、本人以外のアクセスには法律に触れるとの文面が出る。
少し躊躇しながらもOKを・・・
すると・・出た 完全女性上位団体 女尊男卑サークル マゾの穴
「これは・・・・・」
そこには男性用のメニューと女性用のメニュー
男性用のメニューには奴隷としてサークルに登録できるまでの研修過程が掲載されており、女性用のメニューには登録奴隷の種類別検索や調教中奴隷候補生の紹介など、マゾなら心ときめくものばかりのサイトだった。
しかし、それらはクリック不可能・・どうやらIDによってその許可状況を変えているようだ、H氏の場合はたぶん一番低いレベルしか見れないようになっているのだろう。
唯一クリックできたのは代表者 須田紗里奈のご挨拶というボタン・・
押してみるとそこには清潔感のあるスーツを着た30代位のj女性の写真、その冷たい眼差しはマゾ男を完全に虜にしてしまうだけの強いものが感じられる。
紹介分には 「このサークルは現実の男女間の関係に疑問を持つ、女尊男卑、完全女性上位を求める方々のサークルです。
所属男性は所属女性様の完全なる奴隷として使用されます。
また、奴隷になれるのは厳しい調教を受け、試験に合格して一定レベルまで達成した者のみです。
また、所属女性様は所属奴隷の完全プロフィールを全て見るこでき、お気に入りの奴隷をいつでも自由にお使いいただけます。
また、男女会員とも完全秘密厳守の書類にサインをいただいておりますので、部外者にもれることは一切ありません。
女性会員にはタレントやモデル、アスリートなども・・・そしてマゾの穴出身者には有名なマゾヒスト、・・氏や・・氏、kazowk氏が・・・」
わたしは自分の名前が使われていたことよりも、サークルの内容に心が奪われた。それは、私が作ろうとしていた世界そのものだったからである。
続く
コメント
なるくんさん
そうですね、小説として読むとそんな感じかもしれませんね、H氏のルポは結構話題になったようですが・・
とにかく、期待を裏切ってすいません。 kazowk
こんにちは、いつもお世話になっております。
プライベートのサークルの噂は色々と聞きますが、
「マゾの穴」は存じ上げませんでした。
大変興味が有ります。
続きを楽しみにしております。
こんにちは、いつも楽しみにしています。
今回は名前(HN)を無断使用されたのが気持ち悪いですよね。
たぶん、マンション裏風俗のSM版でしょうけど。
背後に893がいるのだとしたら、ちょっとヤバイですね。
続報お待ちしています。
お久ぶりです。
私もクラブやお店ではなくサークル的なところで時間を気にせずに虐められたいと思っていた事がありますので興味深く読ませて頂きました。「完全女性上位」という事はヤプーズマーケットのようにM男の意志は完全に無視されるという事ですよね。萌え~~。
続きを期待しています。