指定されたお店で紅茶を啜りながらしばらく待っていると入り口から美穂様が入ってきた。
「ごめんね、開いてるお店があんまりないからこんな所で・・」
私服姿も眩しいほど美しい・・・ストッキングを履いたおみ足、そしてピンヒール・・・思わず目を奪われて・・
「・・いえ・・」
「じゃ。行こうか、奴隷」
「・・・はい・・」
奴隷と言われて回りを気にしながら、小さな声で答えた。
「あれ、女御主人様は?」
「・・・はい・・女御主人様・・」
「はい、よくできました!あははは・・・」
レジで顔を赤くして支払う私を美穂様はからかったのだった。
外へ出て
「ど・・どちらへ・・参りましょうか?」
「六本木だっけ、赤坂だっけ、専門のホテルがあるんでしょう?」
「あ、アルファインですか?」
「そうそう、やっぱり良く知ってるね?行った事あるんでしょう?」
「・・はい」
「誰と?姉さんと?」
「い・・いえ・・・」
「ん?」
「・・あの・・」
みどり様の事は言えない・・・・
「へえ、奴隷なのに女御主人様に隠し事するんだ?」
「いえ・・その知らないお方なので・・・」
「ま、いいわ。そのうちじっくりと聞かせてもらうから」
その時の美穂様のお顔は忘れられないほど、残酷な笑みを浮かべていた。
二人はタクシーに乗り、狸穴を目指した。途中、コンビニで飲み物やお菓子などを買うのにタクシーを止めさせ、待たせたのだが。彼女は運転手の事などまったく気にせず、SMとかマゾとかいう言葉を連発して、私の反応を楽しんでいた。
さらに、いろいろな場所を抓ったり、股間を強く握り締めたりして私を玩具にしていた。ガマンできず股間を膨らませると・・
「やだ、変態!」
と言って辱しめたのだった。
幸い運転手さんがおとなしい方だったので、何事もなく到着できた。
時間が遅かったせいで、ランプが点いている部屋(空いている部屋)1階のいわゆる大部屋しかなかったので、仕方なくそこへ入る事にした。
その間も、美穂様は売店の責め具などを興味深そうに見ていた。
部屋に入ってすぐに私は服を全て脱ぎ、全裸の奴隷スタイルになった。
そして美穂様が腰掛けていたその前に跪いた。
「もう一度、奴隷の挨拶をしてみて!」
お店とは明らかに違う声のトーンと眼差しが私を戸惑わせた。
「は・・はい・・美穂様・・」
「女御主人様でしょう!」
肩口を小突かれて慌てて言い直す。
「はい。女御主人様、申し訳ございませんでした」
私はいつもの完全な奴隷モードにならざる得なかった。
「本日より、美穂様の奴隷として御仕えさせて戴きますカズでございます。なんの取り得もないマゾ男ではございますが、女御主人様にお喜び、お楽しみ戴けるように精一杯御仕えする事をお誓い申し上げます。どうが末永くお使い戴けますよう、よろしくお願い致します」
そう言って頭を床に付けて土下座をする。
「待ってたよ」
「・・はい?」
「お前を待ってた・・ずーとね、お前のような男・・マゾ男・・ 奴隷・・物心ついた時から探してた・・やっと見つけた」
「・・女御主人様」
「欲しかった・・ずっと・・私の家来・・下僕・・ペット・・奴隷・・ようやく手に入れた」
独り言を呟くように言う美穂様
「あ・・あの?」
マゾ男を見て見たいという蘭様から聞かされた話とは違ったようだ。
「姉さんにも言ってないの、私の本当の気持ち。虐めたいのよ・・本当に奴隷を虐めたい・・跪かせて・・踏みつけて・・鞭で・・泣かせて・・虐めたい。そう考えただけで・・」
私の頭を踏み付ける力が強くなる。
「ううっ!」
「何で?」
「・・・」
「何でもっと早く、私の前に現れなかったの?」
「も、申し訳ございません・・女御主人様」
「許さない!許さないわよ、私が楽しむ時間をどれ程無駄にしたのよ?絶対に許さないから」
立ち上がって私の肩口にヒールを突き立てる美穂様。
「ああっ~・・お許し下さいませ~・・・」
「許さないって言ってるでしょう!」
「申し訳ございませんでした~女御主人様!」
「一生かけて、償いなさい!いい?」
「はい・女御主人様」
「私はこの事だけでもいつでもお前に罰を与える事が出来る。そうでしょ?」
「はい・・女御主人様」
体のあちこちをヒールで踏み躙る美穂様
「ひぃ~!!!」
「痛い?もっと声を出してみなさいよ。ほら!」
「あひぃぃ!!」
「さっきのは仕事。これが本当の私、とっても残酷なの・・ほらこんなに痕がついてる・・うふふ」
「ああぁぁ!・・・」
「磔台があるから、あれを使てみたいな、鞭もあるみたいだし・・」
「はい・・女御主人様」
「鞭も欲しいわ、お遊び用じゃなく、拷問用みたいな奴・・・次に会うまでに手に入るわよね?」
「は・・はい」
磔台に拘束された私の体を撫でながら・・
「この体、もう私の物だからね」
「はい・・女御主人様」
どういう意味か私には分からず。この時点ではまだ美穂様というお方が理解できていなかった。次の言葉を聞くまでは・・
「どこに彫ろうかな・・私の名前」
「えっ?!!」