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2006
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奴隷バンク その4
チャイムが鳴った。紀代美がドアを開けた音がする。そして私は紀代美の言いつけどおりまだ誰もいない椅子の前で土下座を始めた。入り口の方では2人の会話が小さく聞こえていた。「先ほど。電話をしたんですが」「はいお待ちしておりました。こちらにどうぞ・・・」私が入会書を書いた場所に案内されたようだ。「あの、入会って何か必要なんでしょうか?」「いいえ、女性の方はお客様ですので単に名前等伺っておかないと会員番号をきめられませんし連絡があってもどなただかわからなくなってしますいますのでまあ記入は適当でいいですから」「あ。そうですか、じゃあ・・・入会致します。」「ありがとうございます。それと当会の奴隷は身元等確かに確認していますので安心なさって下さい」
確かにお客様である女性にとっては身元を明かさず入会できるというのは安心のできるいシステムだったのだろう。しかし奴隷たちは身元も確認され顔写真等も撮られている。これも女性上位のこの会の特徴だったのだろうか。
そして数分後、紀代美がきりだした「こちらに一匹、奴隷が待機していますので直接面接なさって下さいますか?」「ええ、できれば・・・よろしいんでしょうか?」一匹と言われ自分の身分を改めて実感した私は覚悟を決めてお待ちした。その時点ですでに5分間位は土下座の姿勢をとらされてままであったからかそれとも興奮したからだろうか顔が熱く赤面していた。それにしても優しげなお声と丁寧な言葉使いをなさる女性だ。これは期待できる・・そう心で思いつつリビングに入ってくる二人の気配を感じていた。そして・・・
「あら・・ふふ」彼女の第一声はこれである。「さあ、そちらにお座りになって下さい。」土下座のままなのでまだ私の視界にはいっさいはいらないがかすかな足音で私の前にお座りになったのがわかった。
「これは当会の奴隷で森川一夫といいます。奴隷番号は5番だったかしらね。一夫?」「は、はい紀代美様」私は本名を明かされてドッキリしたが土下座のまま答えた。「こちらはたった今ご入会なされた井村みどり様よ。しっかりとご挨拶なさい!」
コメント
すごい!
身元を知られた上で、奴隷として登録され、不特定多数の女性に購入されるなんて。
どんな女性が目の前に現れるのか分からないまま、顔を床に押し当てて土下座して待つのは、ドキドキするけど、とっても恐ろしいと思います。
はやく続きを読みたいです。
2006/04/21 (Fri) 01:38 | 未経験者 #ncVW9ZjY | URL | 編集